特別委員会

設置の趣旨

 特別委員会は平成18年に活動を開始しました。当委員会は、糖尿病看護を取り巻く社会情勢や医療体制の動向に速やかに対応し、糖尿病看護の質向上に貢献するという本学会の目的を果たす位置づけにおいて活動をしております。
 以下、今期の活動を紹介しております。併せて前期までの活動についても紹介し、本委員会が時勢の問題に対応して活動してきた経緯の資料として、ご覧いただければ幸いです。

今期(法人第7~10期)の委員会活動

 超高齢社会に向けた基盤整備のため、高齢糖尿病患者の現状把握を行い、課題の明確化とそれらの課題に対する取り組み・分析を行っております。
 また、2013年に発行された「災害マニュアル」の見直しを、9期より行い。最新の内容に改定する作業を行っております。

今までの委員会活動

 平成18年に厚生労働省が「専門分野(がん・糖尿病)における臨床実践能力の高い看護師の育成強化推進事業」に着手したのを受け、特別委員会「糖尿病に強い看護師育成支援」が設置されました。この事業は自治体が中心となり、中核的医療機関において40日間の臨床実務研修を行なうというものです。特別委員会は、この研修が各地で広く行われるように呼びかけるとともに、基準となる研修プログラムを策定し、テキストを発刊しました。その業務は平成20年度に政策委員会に移行しました。

 平成20年に新設された糖尿病合併症管理料は、糖尿病の重症化予防のためのフットケアに対し170点の診療報酬が認められたものです。これを受け、特別委員会は「糖尿病重症化予防(フットケア)研修推進委員会」として、研修標準プログラムを作成し、予防的フットケアに関わる看護職を対象に研修会を行ってきました。また、研修標準プログラムの評価・修正を重ね、支援の質向上を推進する活動を展開してまいりました。現在、これらの業務は平成24年(本法人第3期)に研修推進委員会へ移行しています。

 平成24年度の診療報酬改定により、糖尿病腎症悪化予防に対する支援をチームで行った場合の評価として、糖尿病透析予防指導管理料350点の診療報酬が新設されました。これを受け、本学会では速やかにワーキンググループを立ち上げ、「平成24年度診療報酬新規評価 糖尿病透析予防指導管理料―チーム医療における看護の役割―」「糖尿病腎症各期における看護のポイント」を作成し、HPに掲載しています。引き続き、糖尿病透析予防に関しても、特別委員会活動として、これらのブラッシュアップに努め、質向上のための研修の標準プログラムを作成し、研修を行ってきました。また、糖尿病透析予防指導管理料に関連する支援チームにおける現状と課題の調査およびその対策の検討に取り組んできました。この糖尿病透析予防に関する活動は、平成26年(本法人5期)から、研修推進委員会に移行しています。

 2014年6月に「特定行為に係る看護師の研修制度」が創設され、2015年10月より研修制度が開始されました。2014年(5・6期)では、看護師による特定行為研修制度に対し、本学会でどのように関わるべきかを検討しました。実際に特定行為研修を行っている看護師の活動を紹介したり、各施設が抱えている問題等意見交換も行いました。