ネットワーク委員会

ネットワーク委員会の活動

ネットワーク委員会は、本学会の活動に必要なネットワークの拡張、様々な場で活動する糖尿病療養指導士の活動支援により、糖尿病看護の質の向上を目的に活動を行っております。また、近年甚大な被害をもたらす災害が場所を問わず発生しており、災害時の糖尿病看護の充実は本学会の担うべき重要な役割であります。そこで、本委員会では平時より全国のネットワーク構築を進め、有事の際に円滑に支援を必要とする糖尿病患者への看護を提供できる体制の整備を進めております。

ネットワーク委員会の変遷

2003年4月に糖尿病に携わる看護職に対して、看護職間の情報の共有と交流を行い、地域間のネットワークを広げることを目的に、ネットワーク委員会が設置された。全国10ブロックから選出された12名に加え、2004年からは都道府県の日本糖尿病療養指導士等にも委員を委嘱し、日本糖尿病教育看護学会ネットワーク委員と都道府県の委員とつながりをつくり、活動の充実と拡がりをねらいとした展開を行ってきました。

活動内容の変遷

委員会設立当初は、都道府県の有資格者の把握、都道府県の研修会等の開催及び、活動状況の把握、日本糖尿病療養指導士に関連する情報提供や、日本糖尿病教育・看護学会からの情報提供、ブロックごとの研修会の開催等を中心に活動を行ってまいりました。
ブロック毎の研修会では最新の治療や患者ケアを学ぶ機会を提供するとともに、日本糖尿病療養指導士の単位取得へ貢献してきました。
また、糖尿病合併症管理料や、透析予防指導管理料など診療報酬改定時には他委員会や都道府県看護協会など関連団体と連携した研修会を企画運営し、提供される看護の質の担保を目指した活動を実施してまいりました。

災害発生時の糖尿病看護マニュアルの作成

2011年3月11日の東日本大震災を受け、ネットワーク委員による情報収集や情報提供を行い、災害発生に備えた患者教育や医療従事者の準備に関する活動を事業化し、「災害発生時の糖尿病看護マニュアル」を作成いたしました。2015年には仙台で開催された国連防災世界会議で本マニュアルの紹介いたしました。

ネットワーク委員会活動の可視化と共有

第17回の学術集会では、ブロック委員と、都道府県委員の交流を促進し、糖尿病療養支援の質の向上に資することができるよう、交流集会を企画しました。以降、この交流集会は、学術集会で毎年開催しております。また、2012年から、全国のネットワーク委員の顔写真と氏名や所属名、活動目標を入れた「活動ポスター」を作成して、学術集会の際に展示し、ネットワークの輪を広げるため活動を展開しております。

ネットワーク強化のための広報戦略 ―広報委員会との協働―

本学会広報委員会と協働した活動を展開し、Facebookを活用したネットワーク委員会の活動紹介をタイムリーに実施しております。

ネットワーク委員会活動強化

ネットワーク委員会は、設立当初の「看護職間の情報の共有と交流を行い、地域間のネットワークを広げる」という目的を主軸に活動を展開しております。糖尿病患者を取り巻く環境の変化により、医療機関内での看護のみでなく、居住系サービス施設や在宅で療養している人々の生活の調整支援の充実も望まれるため、今後は研修会の開催方法の検討やネットワークの広げ方を工夫していくことが必要です。
また、災害が多発する我が国において、災害状況に応じた有効な支援が提供できるよう、会員からの迅速な情報収集体制の構築に向け検討を始めております。

会員のみなさま全員が、ネットワークに参画し、一緒に活動していただきますようお願い申し上げます。