理事長挨拶

2026年 10月吉日

 

このたび、一般社団法人日本糖尿病教育・看護学会第17期理事長を拝命いたしました。

本学会は、糖尿病教育・看護に関する研究や知識・情報の共有を通して、糖尿病教育・看護の向上を図り、人々の健康と福祉に貢献することを目的として設立され、2026年に設立30周年を迎えました。 

この30年で、多くの糖尿病新薬の登場や持続血糖モニタリング(CGM)デバイスの進歩など、糖尿病医療は目覚ましく進歩しました。一方で、高齢化に伴う併存疾患をもつ方の増加や、単身世帯の増加、経済格差の拡大など、糖尿病のある人を取り巻く生活・社会背景は多様化し、求められる支援も一層複雑化しています。

本学会の学術集会では、こうした実情を踏まえた研究や実践報告が数多く発表され、交流集会でも活発な議論が交わされています。学術集会への参加者数も年々増加しており、会員の皆様の学びや交流の場として発展を続けています。

また、2017年からは5年ごとの重点目標を掲げ、研究の推進、人材育成、情報発信などに取り組んでまいりました。11の委員会を中心に、学会誌の発行、研修会の開催、書籍の出版や看護援助の開発・公表など、研究成果を実践につなげる活動を進めています。

2026年9月の学術集会では、30周年記念事業として歴代理事長による鼎談を行いました。先生方のお話からは、その時々の課題に向き合い、糖尿病教育・看護の発展に尽力されてきた熱意が伝わってきました。今日の学会の発展は、糖尿病教育・看護に携わる専門職としての原点を大切にしながら、よりよい支援を追求してきた先人の努力と、糖尿病教育・看護に情熱を傾け、活動を支えてくださった会員一人ひとりの力の賜物であると、改めて感じています。

時代が大きく変化する今、次の10年を見据え、新たな一歩を踏み出す時であると考えています。皆様との対話を大切にし、互いに知恵を出し合いながら、研究と実践をつなぎ、糖尿病教育・看護のさらなる発展を目指してまいります。また、世代や活動領域を超えて会員同士が学び合い、交流する中で、楽しさや喜びを感じ、自らの成長を実感できる学会でありたいと願っています。

会員の皆様とともに、これからの日本糖尿病教育・看護学会をつくってまいりたいと思います。引き続き、皆様のご支援とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

一般社団法人日本糖尿病教育・看護学会
理事長 清水 安子