政策委員会の活動
平成24年10月より現在のメンバーにて活動しております。活動内容は、本学会が加盟している看護系学会等社会保険連合(看保連)委員会活動を通して診療報酬および介護報酬に関する活動が中心です。
看保連には主に2つの委員会、「看護技術検討委員会、診療報酬および介護報酬体系のあり方に関する検討委員会」があります。前者の委員会委員として、会議に出席し学会の代表としての発言を行なうとともに、情報を迅速に収集し共有する体制を整えながら活動を続けています。同時に、「内科系学会社会保険連合」「外科系学会社会保険員会連合」及び看保連から成る三保連シンポジウムに積極的に参加し、他学会の情報収集に努めています。
診療報酬改定に際し、厚生労働省への要望は学会から直接出すことができず、看保連を通じて中央社会保険医療協議会(中医協)で審議されます。平成26年度診療報酬改定に際し皆様のご協力のもと、医療技術評価提案書「糖尿病合併症管理料」「糖尿病合併症ハイリスク初診指導料」、及び要望書「糖尿病チーム加算を入院基本料・加算に新設」「訪問看護療養費【特別管理加算】の対象に糖尿病足病変ハイリスク患者を追加」「糖尿病合併症管理料の点数引き上げ」等を提出しましたが、実質-1.26%改定という厳しい結果にて残念ながら評価に至りませんでした。
平成28年度の改定時には当該技術のアウトカムが理解されるようなエビデンスを示したいと考え、看護系学会等社会保険連合(看保連)研究助成を申請し採択されました。現在、充分に評価がされていない看護職による糖尿病療養指導に焦点をあて、「外来糖尿病療養指導の実態調査」を実施しています。調査にご協力いただきました皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。本調査結果を診療報酬による評価が得られるべく政策提言の根拠資料とし、あわせて現場の管理者や実践者の方々に有用なデータを提供したいと考えています。
さらに、「糖尿病における臨床実践能力の高い看護師」の育成強化推進事業実績把握及び啓発活動として、厚生労働省 医政局 看護課専門分野(がん・糖尿病)における実践能力の高い看護師育成強化推進事業担当者に対し、平成24年度における各都道府県での実施状況(件数)と修了者数の情報提供を依頼し、図に示す実績を把握しました。また、都道府県 専門分野(がん・糖尿病)における実践能力の高い看護師育成強化推進事業担当者及び日本医師会 日本糖尿病対策推進会議担当者への情報提供を行い、啓発活動に努めました。
委員会活動にあたっては、会員の皆様のご協力なくして成り立ちません。委員会の主旨をご理解頂き、率直なご意見を賜りたく、何卒宜しくお願い申し上げます。