将来検討委員会

 将来検討委員会は、2012年に法人第1・2期の数間恵子理事長のもと「糖尿病看護における社会への貢献という見地から、学会の活動、組織、重点施策など将来の方向性を検討し理事会に提言、提案をすること」を目的として発足した委員会です。

日本糖尿病教育・看護学会5か年重点目標(2022年~2026年)の策定

第13期将来検討委員会(2022.10~2023.9)では、前5か年計画の評価結果を受け、新たな計画立案に取り組みました。この5か年の間、新型コロナ感染症拡大やデジタル・オンライン化の急速な進展などによる糖尿病教育・看護をめぐる環境の変化はめまぐるしいものがありました。今後起こってくる他の課題も含め、学会として、喫緊の課題に優先順位をつけ取り組んでいくべきと考え、課題を整理し、新たな計画を立案しました。そして、日本糖尿病教育・看護学会の5か年計画重点目標として、2023年9月22日社員総会で発表をしました。

日本糖尿病教育・看護学会 5か年計画重点目標(2022年~2026年)(PRIDE)
1.国民への啓発と情報発信(Public awareness)
2.糖尿病教育・看護の研究推進(Research activities)
3.糖尿病教育・看護の有資格者支援(Inspiring professionals)
4.デジタル社会にむけた糖尿病教育・看護の対応準備(Digital age)
5.糖尿病教育・看護の場の拡大に対応した、教育・看護力の底上げ(Expansion of diabetes nursing)

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日本糖尿病教育・看護学会5か年重点目標(2017年~2021年)の策定

 将来検討委員会(2016.9~2018.9)では、社会や医療への貢献のために、糖尿病医療チームでの協働が重要であると考え、糖尿病学会の「第3次対糖尿病5か年計画」における重点と目標(1.糖尿病先端研究の結実、2.超高齢化社会に向けた基盤整備、3.包括的データベースによるエビデンス構築、4.将来糖尿病対策を担う人材育成、5.国民への啓発と情報発信)に呼応する形で日本糖尿病教育・看護学会の5か年計画重点目標を設定し、2017年9月15日社員総会で発表をしました。

1.糖尿病教育・看護研究の結実
2.超高齢社会に向けた基盤整備
3.包括的データベースに向けた糖尿病教育・看護研究の集約
4.糖尿病対策を担う人材育成と活用
5.国民への啓発と情報発信

糖尿病教育・看護の核となる機能の明確化

 将来検討委員会(2016.9~2018.9)では、重点目標に向けた取り組みを行う上で、これまで本学会が糖尿病教育・看護で大事にしてどんな役割を果たすべきなのかを明確にしたほうが、方針がぶれないのではないかという結論に至り「糖尿病教育・看護の核となる機能」を明確化する取り組みを行いました。
 糖尿病教育・看護学会の設立趣意書、定款、学会記念誌、学会の出版物、CDEJやAADEポジションステイトメントなど文献を集め、将来検討委員会メンバーが各文献および自身の経験から「糖尿病看護の核となる機能として押さえておきたいこと」書き出し、その内容についてKJ法を用いて統合し、明確化を図りました。最終的に理事会で検討し下記の5つとなりました。

1.発達段階や病期に応じて、最新の知識と技術を応用した継続的な支援
2.その人の内在する力を生かした創造的な支援
3.その人らしさを支えるパートナーとしての役割発揮
4.糖尿病医療における安全対策の推進
5.未来に向けて地域全体でつなぎ・つながる支援

リンク先
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaden/24/1/24_35/_article/-char/ja

eラーニングシステムの構築

 CDEJ資格更新のための1群研修を遠隔地からも単位取得をしやすい環境を作ること、会員や糖尿病看護を実践する看護師が糖尿病教育・看護に関する知識を得て、スキルアップを図れる機会を増やすことを目的にeラーニングシステムの構築を目指すことが理事会で決定されました。また、資金を得るため2018年9月3日より募金を開始しています。
 現在、将来検討委員会では、2021年度中の運用開始を目標にeラーニングシステムの構築の準備を進めています。また、日本糖尿病教育・看護学会はじめてのコンテンツとして「糖尿病教育・看護の核となる機能」を作成しました。多くの人に視聴してもらえるように、概要版は無料でHPに掲載し、全体版は会員サービスとしてマイページで視聴できるようにしています。