理事長挨拶

正木治恵

 このたび一般社団法人日本糖尿病教育・看護学会の理事長に就任いたしました。微力ながら本会の目的である糖尿病教育・看護領域の研究・調査の推進および振興を図るとともに、人々の健康と福祉の向上を目指し、広く知識の普及および啓発に鋭意努力いたす所存でございます。

 2016年に世界保健機関(WHO)がまとめた報告書"Global Report on Diabetes"には、有効な対策をしなければ、2025年までに世界の糖尿病人口は7億人以上に増えること、ならびに東アジアにおいて糖尿病患者数が急増することが言及されています。糖尿病治療やケアに関する知識や技術は年々進歩し、その実績が着実に積み上げているにもかかわらず、世界に目を転じてみると、まだまだ課題は山積しています。我が国においても、高齢化に伴う糖尿病教育・看護の対応は緒についたばかりと言えましょう。このような現状を鑑みると、国内での検討のみならず、海外の関連機関ならびに関係者との国際的な共同活動や交流が必要と考えられます。本学会においても、グローバル化を視野に入れた活動を開始します。

 昨年本学会が策定しました2017年~2021年までの「5か年計画重点目標」を、今期では、実行して参ります。本学会は、新たに立ち上げた国際交流委員会を含む11の委員会が、それぞれ業務を分掌しながら活動しています。現在の会員数は2,500名を超え、その半数以上が糖尿病教育・看護の実践に携わっている方々です。学会発表や学会誌投稿を含め、研究活動も活発化しています。臨床家と教育・研究者がそれぞれの専門性を発揮し、協働しながら本学会の運営・活動に携わっていることが、本学会の何よりの強みになっています。

 これまで本学会が積み重ねてきた実績を礎に、更なる活動を通して、糖尿病教育・看護の質向上に貢献できれば幸いです。